文章練習

鈴木君へ

鈴木君が学生時代の話をすると、僕はそこに僕がいたらな、と思うのです。どれだけ願っても僕の生まれは遅いんですけど、思わずにはいられないんです。
どれだけ苦しかったとかいう話も、どうしても悲しかったという話も、僕は全部キラキラして見えるんです。
僕の学生時代だって綺麗な思い出だったはずですけど、鈴木君の話を聞いたあとじゃ全部磨りガラス越しに見ている気持ちになって、たいしたことないことき思えます。
僕は鈴木君が羨ましいのだと思います。

ところで鈴木君、誕生日当日にたまたま会ったとき、僕にハゲただろうと言ったのはかなり傷つきました。
久しぶりに顔を見たと思っていたら突然の悪口はないと思います。しかも僕の誕生日を忘れていましたね。すごくショックで僕はその後すごく落ち込みました。鈴木君の方こそすごく老けたでしょう。
僕は根に持つタイプですから、絶対何かやり返してやろうと考えています。